ちんやSTORY

「ちんや」は、1880年(明治13年)に、東京・浅草の地に料理屋として創業、1903年(明治36年)すき焼きの専門店となりました。

日本を代表するすき焼き店として、多くのお客様に何世代にもわたり、ご愛顧頂きましたが、店舗の老朽化、世界情勢などの影響から、2021年8月に一時休業。

2022年3月18日(浅草の誕生日)に、その「伝統」「こだわり」を絶やすまいと新たな浅草の地で再開しました。

すき焼きは、思い出と一番結びつく料理であり、日本を代表する食文化の一つです。

思い出に一番近い場所に「ちんや」はあり続けたいと願います。

浅草から始まったちんやのすき焼きは、二世代、三世代と世代を越え、国境を越え、人々の絆をつないでいきます。

牛肉へのこだわり

「ちんや」の適サシ肉

サシの入り方が過剰ではない、赤身の旨味と脂の甘味がバランスの良い「適度な霜降肉」のこと。サシの入り方が細かい「小ザシ」で、脂肪の量が4等級、脂肪の融け方が良い、充分な月齢(30か月)まで肥育した和牛のメス牛の脂は、加熱すると、サシと赤身の境界線から「和牛香」が発生します。熟成させる事により胃もたれせず、そして香りも良いすき焼きを実現できます。

  • 条件 ①サシが細かい「小ザシ」
  • 条件 ②脂肪の量が4等級
  • 条件 ③飼育期間30か月
  • 条件 ④黒毛和牛の雌牛
  • 条件 ⑤枝肉重量480キロ以内
「ちんや」の適サシ肉

甘い独特の風味があり、また「ちんや」の甘めの割下に良くあう「黒毛和種(黒毛和牛)」の雌牛のみを使用しています。和牛とホルスタインなどの乳牛をかけあわせた交雑種(国産牛)や牡牛の去勢牛も使用いたしません。

充分な肥育期間を経た旨味の深い30ヶ月程度肥育された牛を使用。また熟成期間は約1ヶ月間。肉のやわらかさと旨味がさらに増します。肉が「ちんや」へ納入される以前の段階においても、市場関係者・卸売関係者と連携して、最良の保管方法を採用し、肉の旨味を損なわないためのカット方法を工夫しています

割下の追求、細部へのこだわり

「ちんや」の適サシ肉 「ちんや」の適サシ肉

「ちんや」の割下の特徴は、「甘味の強さ」です。しかしながら、「甘めなのに、くどくない」と評価されています。旨味が濃く充分熟成させた牝牛とのバランスを考慮し、必要以上に濃厚にせず、材料を煮合わせた後、割下の熟成は行わず、すき焼を作る時も、鍋の中で割下を煮詰めません。肉自体の旨味を最大限感じていただけるこだわりの割下です。

「ちんや」の適サシ肉

自家製の佃煮は、佃煮専用の肉(通常はランクの低い肉)は使用せず、すき焼用の肉を使用しております。ネギは、千住のネギ市場の専門業者さん「葱雅」から仕入れて、根をつけたまま立てて保管。鮮度が命の豆腐は、地元浅草の豆腐屋さん「栃木家」から仕入れています。お茶は、浅草の老舗のお茶屋さん「増田園総本店」より、ご主人が静岡産を中心に、独自ブレンドした逸品です。